ワインのような果実酒は果実が自然発酵することにより
容易にできるから、穀物の酒よりもその歴史は古い。
ブドウの栽培の歴史は紀元前5000年にさかのぼるといわれ、シリア、コーカサス(カフカス)地方の中央アジア民族が栽培を始めた。
当時は雌雄異株の野生型ブドウVitis silvestrisであったが、長い栽培の歴史の過程で雌雄同株である両性花の栽培ブドウが出現した。
最初の両性花ブドウはトランスコーカサス(ザカフカス)の農園で栽培されたといわれる。
ワインがいつごろからつくられたかは不明であるが、前4000年ごろ、ティグリス川中流に生活していたシュメール人がワインをつくり、飲んだことが、この地方の都市国家ウルクのウル王墓や遺跡から発見されており、これが『旧約聖書』の「創世記」にあるノアの箱舟の物語(ノアは洪水のあとブドウを栽培し、ワインを飲んで酔って寝たという話)の原型とされている。
その後この地方はセム人の支配するところとなり、そのなかからバビロン国家が生まれた。
ハムラビ王が制定した『ハムラビ法典』のなかにはワイン税が記されている。一方、古代エジプトでも古くからブドウが栽培され、ワインがつくられていた。
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